愛犬のための夏バテ対策とおススメの漢方サプリ

じめじめとした梅雨が明けると、いよいよ本格的な夏の到来です。気温も湿度も高くなるこの季節、私たち人間だけでなく、愛犬も夏バテや熱中症のリスクにさらされています。

実は犬は人間と体温調節の仕組みが異なり、暑さへの対処が苦手な動物です。この記事では、犬がなぜ夏バテしやすいかの原因とその症状、日常で行えるケアのポイント、そして専門家に相談すべきタイミングまでをわかりやすく解説します。さらに、薬剤師が監修したおすすめの漢方サプリもご紹介します。大切な愛犬が夏も元気に快適に過ごせるよう、ぜひ最後までお読みください。

1. 犬はなぜ夏バテしやすいの?人間との体温調節の違い

犬は汗をかけない?

犬が夏バテしやすい最大の原因は、体温調節の仕組みが人間と根本的に違うことにあります。

人間は全身に約300万個もの汗腺(エクリン腺)が分布しており、汗が蒸発することで体温を下げることができます。ところが犬の場合、体温調節に関わるエクリン腺が肉球にしか存在しません。そのため、全身から汗を蒸発させて体を冷やすという仕組みがほぼ機能せず、暑い日でも人間のように汗をかいて熱を逃がすことができないのです。

犬がパンティングをしている様子

パンティングが主な体温調節手段

犬が暑いときに「ハァハァ」と舌を出して呼吸する行動をパンティングといいます。これは、口の中や気道の水分を蒸発させることで体内の熱を外に逃がす、犬にとっての主要な体温調節メカニズムです。

しかしパンティングは湿度の高い時には熱が逃げにくくなってしまいますので、体温が上がりやすくなります。また、パンティングは短時間で大量の水分を消費してしまいます。こまめな水分補給が出来るようにしてあげましょう。

犬種による影響の違い

また、体温調節能力は犬種によっても大きく違います。特に注意が必要なのが短頭種(鼻が短い犬種)です。フレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、シー・ズーなどは鼻腔が狭く、気道がふさがれやすい構造をしているため、高温環境での呼吸が苦手です。夏バテや熱中症のリスクが特に高い傾向にあるため、対策が必要です。同様に、高齢犬(シニア犬)や子犬、体力が弱い犬、毛が多い犬種も夏の暑さに弱く、注意が必要です。

2. こんなサインに注意!愛犬の夏バテ・熱中症症状

愛犬の夏バテや熱中症を早期発見するために、毎日の観察が重要です。以下のサインが見られたら、夏バテや熱中症の可能性があります。飼い主が気づきやすい代表的な症状を一覧にしてご紹介します。

夏バテのサイン

  • 食欲不振で、ごはんを食べない・量が少なくなった
  • 水をあまり飲まない、または逆に大量に飲む
  • いつも好きなおやつも食べようとしない
  • 下痢や軟便が続く
  • 嘔吐
  • 鼻が乾燥している
  • 皮膚のハリがなく、つまんでも戻りにくい(脱水のサイン)
  • 体重が急に落ちた

熱中症の緊急サイン

以下の症状が出た場合は、熱中症の可能性が高いので、すぐに涼しい場所に移動させて、冷たいタオルや保冷剤(タオルに包んで直接皮膚に当てないよう注意)で体を冷やしながら、すぐに動物病院へ向かってください。

  • 呼吸が激しく荒い・舌が紫色になっている
  • 意識がもうろうとしている・ふらつく
  • 体が震えている・痙攣している
  • ぐったりして動けない
  • 体が熱く触ると非常に高温に感じる

緊急時は、首、脇、太ももの内側など太い血管が通る場所を重点的に冷やすのが効果的です。一度熱中症になった犬は再発リスクが高くなるため、完治後も慎重に管理しましょう。

3. 夏バテ対策①|室内環境を快適に整えるポイント

エアコンの温度設定と室温管理

愛犬が快適に過ごせる室温の目安は26〜28℃です。エアコンを活用して室内の温度を適切に調整し、高温・高湿度の環境を防ぎましょう。(湿度は60%以下が目安)ただし、冷房を効かせすぎると冷えによる体調不良のリスクもあるため、冷やしすぎない工夫も必要です。

飼い主が外出する際の留守番中は、エアコンをつけっぱなしにするかタイマーを活用してください。特に日中の気温が高くなりやすい時間帯は室温管理が重要です。また、風通しが悪いと湿度により体温が上がりやすくなるため、適度に換気を行う、ファンを回すなど、空気の流れを良くするようにしましょう。

涼しく過ごせる場所の整備とひんやりグッズの活用

犬は体温が高くなると、自分で涼しい場所を探す傾向があります。フローリングや玄関など、ひんやりした場所に移動することが多くなります。愛犬が自由に涼しい場所に移動できる環境を整えてあげることが大切です。頭や首を冷やすと効果的なので、お散歩の際はクールリングなどひんやりグッズも活用しましょう。

4. 夏バテ対策②|水分補給と食事の工夫

こまめな水分補給が命を守る

夏場の水分補給は、愛犬の健康管理において最も重要なポイントのひとつです。パンティングにより大量の水分が失われるため、いつでも新鮮な水を飲めるように複数の場所に給水器・水飲みを設置しましょう。

水分摂取を増やすための工夫:

  • 水は毎日新しいものに交換する(においや温度で飲まなくなることがある)
  • ウェットフードやスープ状のフードを活用して食事から水分を摂取
  • 少量の犬用ミルクや野菜スープ(玉ねぎ・ネギ類は絶対NG)を活用し、飲みやすくする

水を飲まない状態が続く場合は脱水のリスクが高く、早めの対応が必要です。

夏の食事・フード管理のポイント

暑い時期は消化機能が低下しやすいため、食事の内容にも工夫が必要です。

  • ドライフードはウェットフードと混ぜるか水でふやかすと食べやすくなる
  • 消化の良い食材を選び、毎日の栄養バランスを維持する
  • 少量ずつ複数回に分けて与える(1度にたくさん食べると消化への負担が大きくなる)

おやつを活用する際も、高栄養・少量のものを選ぶよう心がけてください。栄養バランスが崩れると、体力・免疫力の低下につながります。

5. 夏バテ対策③|散歩の時間帯と注意点

散歩はいつ行く?夏場の正しい時間帯の選び方

夏場の散歩は時間帯の選択が非常に重要です。日中の気温が最も高くなる10時〜16時ごろは、できるだけ散歩を避けましょう。おすすめの時間帯は以下のとおりです。

  • 早朝(6時前後):気温も地面温度もまだ低く、最も快適な散歩タイム
  • 夕方〜夜(19時以降):日が沈んでから、アスファルトの温度が十分下がった時間帯

アスファルトの熱に注意

特に注意したいのがアスファルトの熱です。夏場の直射日光を受けたアスファルトの表面温度は、気温より大幅に高く60〜70℃に達することもあります。肉球のやけどはもちろん、地面からの輻射熱が体全体に影響し、短時間で体温が急上昇する可能性があります。

散歩前に手のひらで地面に触れて「熱い」と感じるなら、犬の肉球にとっても危険な温度です。アスファルトより芝生や土の上を歩かせるようにしましょう。

散歩中はこまめに水分補給をさせ、なるべく涼しい日陰のルートを選びましょう。

6. 夏バテ対策におすすめ!100%和漢素材の「ナツバテサプリ」

また、夏バテ・熱中症対策に、毎日の食事に手軽に加えられる和漢素材を取り入れるという方法もあります。漢方医学では夏バテを「暑さと湿気による気(エネルギー)の消耗と、体内の水分バランスの乱れ、胃腸機能の低下」として捉えます。人間でも夏バテに漢方薬が有効であるように、犬にも同じ考え方を応用したケアができます。化学的な添加物を使わず、天然素材で体の内側からバランスを調えるため、毎日のケアに取り入れやすく体に優しいのが特徴です。

長年の漢方理論を応用した独自開発の「わんぽうやく」シリーズ

当店赤尾漢方薬局は、1909年(明治42年)創業の100年以上続く老舗の漢方薬専門店です。そして、長年の漢方臨床経験に基づき、4代目漢方薬剤師によって愛犬とペットと暮らす家族のために独自開発されたのが、犬用和漢サプリ「わんぽうやく」シリーズです。

毎年夏に体力や食欲が落ちて夏バテを繰り返してしまうワンちゃんには、「ナツバテサプリ」がおすすめです。

夏バテは、熱が内部にこもり、水分代謝が悪くなることで胃腸や肝臓などの働きが低下することにより消化不良、吐き気、下痢、倦怠感などがおこってきます。

そのため、ナツバテサプリは胃腸の調子を調える西洋人参や粳米、陳皮、蜜炙甘草、潤いをつける五味子、熱をさます黄柏や石膏、肝臓の熱を冷まし解毒を助ける綿インチンなどが配合されており、夏の暑さによる胃腸の弱りや潤いの低下、体のほてりを改善します。

また、わんぽうやくに使用しているのは、和漢素材と鹿肉(鹿肉ブレンドの場合)のみです。愛犬のため、添加物は一切使用しておりません。使用方法は、1日2回付属のスプーンでいつものご飯にかけるだけ!「食いつきが心配・・」という飼い主さんも、ご安心ください。アンケート結果では、約80%の方が「問題なく食べれた」とお声を頂いております。

それでも心配な方は、良質で香りの高い、丹波産鹿肉を使用した鹿肉ブレンドもご用意しております。愛犬のお肌のトラブルに、毎日のケアとしてお役立てください。

※サプリメントは栄養補助食品であり、治療を目的としたものではありません。

7. 迷ったら薬剤師にご相談ください

梅雨から夏にかけてのこの時期、愛犬の夏バテは決して珍しいことではありません。しかし、正しい知識を持って毎日観察・ケアを続けることで、多くの場合は予防・早期対処が可能です。

大切な家族であるワンちゃんが、少しでも元気に穏やかに過ごせるように。愛犬の健康管理に迷ったとき、サプリメントの選び方がわからないとき、何かお困りごとがある際は、ぜひ漢方の専門家である当薬局の薬剤師にご相談ください。

赤尾漢方薬局では、愛犬一頭一頭の状態に合わせたサポートやケアの具体的な方法を、薬剤師が丁寧にご案内します。

赤尾 征樹

【監修者プロフィール】

株式会社ヘルシーライフ

代表取締役 赤尾 征樹(薬剤師)

創業明治42年、100年以上続く老舗「赤尾漢方薬局」4代目として、約20年にわたり漢方相談に携わる。長年培った漢方理論に基づき、一人ひとりの体質や症状に合わせた漢方相談を行っている。